住宅の安全性や快適性能など、専門家でないとなかなか知ることのできない知識が実は一番気になることだったりします。人生の長い時間を過ごす我が家のことだからこそ知っておきたいと思いませんか?そんな知識をここでは、できるだけやさしく解説していきます。
●契約から着工、完成、引渡しまでの流れ これからは木造軸組み工法に関する完成までの 流れや要点をお話します。 ※基本的な共通点は他の工法でもあります ★用途地域 各地域ごと、用途が指定され、容積率や建ぺい率が定められていて どのくらいの高さや大きさや広さの家が建てられるのかが規定されていて、 これを用途地域と呼びます。 用途地域は用途別に12種類に分けられていて、 それぞれの地域に建てられる建物の用途や構造、規模などを定めています。 大きくは、住居系、商業系、工業系に分かれています。 住宅は工業専用地域以外の全ての地域に建築することができます。
住宅造りの四方山話 【住まい造りの知識編】 NO,0017 ●契約から着工、完成、引渡しまでの流れ これからは木造軸組み工法に関する 完成までの流れや要点をお話します。 ※基本的な共通点は他の工法でもあります 建築法規に従って設計や配置を行いますので、知っておくことをまとめます。 ★道路斜線 「道路斜線制限」とは、道路の日当たりや通風に支障を きたさないように建築物の高さを規制したものです。 敷地の前面道路から敷地に向かって、地域ごとに規定 された傾斜の斜線を引き、その斜線の中に建物を収め なければなりません。 道路斜線には緩和規定が付則されており、道路から建物 を後退して建てた場合、その分、道路斜線の基点も道路 の向こう側へ後退させることが可能です。 道路斜線は道路の高さが基準となるので、敷地が道路より高くなっている場合は、 建物を敷地内にセットバックする必要が出てくるので注意が必要です。 ★北側斜線 北側隣地の日照の悪化を防ぐため、建築物の北側に課せられる制限で、 第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域では、 真北の敷地境界線上5メートルの高さから1メートルにつき1.25メートル上がる 斜線の内側に建築物を納めなければならないとされています。 モリス住宅総合研究所
住宅造りの四方山話 【住まい造りの知識編】 NO,0016 ●契約から着工、完成、引渡しまでの流れ 前回に引き続き、木造軸組み工法に関する完成までの 流れや要点をお話します。 ※基本的な共通点は他の工法でもあります 建築法規に従って設計や配置を行いますので、知っておくことをまとめます。 ★容積率 延べ床面積(建物の全ての階の床面積の合計)を敷地面積で割ったものが容積率です。 容積率(%)=延べ床面積÷敷地面積 ※特記事項 外部階段は算定から除外されます。 バルコニーの2m以上突き出した部分は算定対象として床面積に入ります。 地下室は全床面積の1/3以下までは算定から除外され、建築面積にも入りません。 地下室の定義は、地上1.0m以下にあることです。 ただし、地下室を造るにはコストが大きく高くなることと、浸水や漏水のリスクも高いこと を前提に検討するべきです。 ビルトインガレージも全床面積の1/5までなら算定から除外されますが、 建築面積には算入されるので、建ぺい率を考慮する必要があります。 モリス住宅総合研究所
【住まい造りの知識編】 NO,0015 ●契約から着工、完成、引渡しまでの流れ これからは木造軸組み工法に関する完成までの 流れや要点をお話します。 ※基本的な共通点は他の工法でもあります 建築法規に従って設計や配置を行いますので、 知っておくべき事をまとめます。 ★建ぺい率 その敷地に建てられる建物の大きさは、建ぺい率と容積率(次の項で説明) で制限されています。 建ぺい率と容積率は地域ごとに細かく設定(条例等)されております。 建ぺい率とは、建物の底面を敷地に投影した面積です。 建ぺい率は、敷地に対して、建物の投影面積(建築面積と言います) が占める割合です。 建ぺい率(%)=建物の投影面積÷敷地面積で算出します。 建ぺい率に含まれるので注意しておきたい事項 外部階段(二世帯住居などで、外部階段を設ける場合は、注意が必要です) 外壁より1m以上出た、バルコニー・屋根・庇(先端から1m以上の部分は、 面積に入ります) カーポートも基本的には建ぺい率に含まれますが、緩和措置もとられています。 自治体によって対応も異なりますので建築士や施工会社に確認することを薦めます。 モリス住宅総合研究所
住宅造りの四方山話 【住まい造りの知識編】 NO,0014 ●契約から着工、完成、引渡しまでの流れ ○構造編 その2 住宅の構造躯体(工法)には、木造の他に 重量鉄骨、軽量鉄骨、RC(鉄筋コンクリート) があり、各工法の特徴をお話します。 ★軽量鉄骨(プレハブ住宅)工法 鉄骨系の部材で建物を支える構造。住宅の場合、 木材軸組み工法の柱や梁などの構造体を軽量鉄骨に置き換えた 「鉄骨軸組み工法」で建てるのが一般的です。 軽量鉄骨造とは、厚さ6mm未満の鋼材で造られた建築物を指します。 現場での作業は「組み立てる」ことが中心なので、 他の工法に比べ工期は短縮されるメリットはありますが、 規格化、工場生産によるコストダウンがプレハブ住宅の特徴のため、 間取りやデザインに対しての自由度は余りありません。 ★重量鉄骨工法 柱、梁、床スラブおよび耐力壁を一体につくって建物を構成する工法で、 材と材が交わる部分が剛接合によって固定されているのが特徴です。 中・高層の建物に多く見られ、住宅ではビル形式の併用住宅ないし 集合住宅などに採用されています。 強靭で、大きな空間を作ることが可能で、間取りの自由度が高いメリットがありますが、 錆と熱伝導の高さ(鉄骨部分が熱橋となってしまいます)で断熱性については不利です。 6mm以上の鋼材で造る場合、重鉄鉄骨骨造と呼ばれます。 ★鉄筋コンクリート工法 鉄筋コンクリート造とは、セメント・砂・砂利から成るコンクリートと鉄筋が 一体となって建物を支える構造です。「RC造」とも呼びます。 耐震性、耐久性にも優れた建物を期待でき、断熱性についても 外断熱を採用することによってコンクリートの比熱の高さが幸いして、 快適な住空間を実現できます。 デメリットは価格で、住宅としての工法としては最も高価な工法といえます。 モリス住宅総合研究所
住宅造りの四方山話 【住まい造りの知識編】 NO,0013 ●契約から着工、完成、引渡しまでの流れ ○木工事 ※構造編 住宅の構造躯体(工法)には、木造の他に 重量鉄骨、軽量鉄骨、RC(鉄筋コンクリート) があり、各工法の特徴をお話します。 木造でも、木造軸組み工法とツーバイフォーの二つに分けられます。 ★木造軸組み工法 在来工法(木造軸組み工法)は主流の工法で、住宅の8割がこの工法で建てられています。 土台・通し柱と管柱・梁 と筋交い・火打ちなどで構成され、 耐震面は筋交いなどが重要な役割を持ちます。 筋交いの量やその配置のバランスが耐震上の決め手となります。 間取りや外観(屋根、外壁)の自由度は高く、注文者の様々な希望が実現可能です。 構造指針が不確実な部分も多く施工業者のレベルに左右されやすいので、 信頼の置ける建築屋さんを選ぶことが大事です。 ★ツーバイフォー ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)は 北米で主流の工法で住宅の9割以上がこの工法で建てられています。 合理的で、生産性や耐震性に優れ、洒落た外観がこの工法の売りです。 ただ、在来工法は1日で上棟し、屋根組みし、野地板を張って とりあえず建物の躯体や下地を雨から防ぐことができますが、 ツーバイフォー工法は、1階の床、1階の壁、2階の床、2階の壁、屋根と 施工していくので、その間に雨が降ると構造材や床下地材が水浸しになってしまうことも ありますので、それらの養生をどのように行うかが問題になります。 又、壁構造の為(壁を取り払うことが難しい)、増改築時に制約を受けます。 モリス住宅総合研究所
住宅造りの四方山話 【住まい造りの知識編】 NO,0012 ●契約から着工、完成、引渡しまでの流れ ○基礎工事 基礎工事は、建物を支える為の丈夫な基礎を造る重要な工事です。 工法の選択 基礎の工法には、大きく分けてベタ基礎と布基礎があります。 ベタ基礎工法建物の重量面で地盤にほぼ平均に伝える(地盤が建物の重量を面で支える) 方がより良い仕様であり、現在では大半の住宅会社が標準仕様にしています。
配筋の重要性 基礎工事は、鉄筋で骨組みを組んだ上でコンクリートを打設して形成させますが、 見えなくなってしまう鉄筋の組み立て(配筋工事)が非常に重要です。 ポイントとしては、より太い鉄筋を使用した上できれいに組まれている (面の部分が波を打たずに一定の間隔で浮いていることや壁の部分も波を打たずに センターに沿ってまっすぐ伸びている)ことが重要です。 モリス住宅総合研究所
住宅造りの四方山話 【住まい造りの知識編】 NO,0011 契約から着工、完成、引渡しまでの流れ 地鎮祭 地鎮祭には二つの意味合いがあります。 一つは、家を建てるその土地に住まうとされる神様を祝い鎮め、 その土地を使用させてもらうことをお許し願うことです。 二つ目は、これから始まる工事の安全とその家の繁栄を祈願することです。 したがって地鎮祭は、建築を着工する前に行う儀式です。 しかしながら建築主の考え方で行うもよし又、行わない選択もあり得ます。 最近では地域の風習が時代と共に褪せる中で、特に都会では地鎮祭を行わない傾向になりつ つあり、やるにしても費用面の事を考えて簡略的に済ませる人もいます。 また一方では、一生に一度のことだからけじめとしてやっておこうと考える方もいます。 地鎮祭を行うか否かを住宅会社の担当者から聞いてきますので、 やっておこうと希望されれば全ての手配をしてくれます。 費用も掛かりますが、そんなに高額なものではありませんし、 地鎮祭を行うことにより家作りに携わる監督さんや下請け業者さんたちと顔合わせが出来ますし、 これから大切なマイホームを建てて下さる方々へ「これから宜しくお願いします」 ときちんと挨拶が出来る場でもあります。 ここでは一般的な解説をさせていただきますが、あなたがこれから行おうとしている 地鎮祭については、その土地の氏神様をお守りしている神社に直接問い合わせてみましょう。 モリス住宅総合研究所
TEL.0547-35-4452
TEL.0547-37-8188