メンテナンスのお話 〜第6回〜
設備 その2
設備関係については、特に水廻り機器の使い方やメンテナンスが大事で、誤った使い方や、手入れを怠ると大きな代償を支払うことにもなります。
○トイレ
最近のトイレ内機器の進化は目覚しく、多様な機能が付加し使い勝手も非常に便利になっています。
ほとんどの住宅メーカーの仕様では、洗浄機能付き便座は標準仕様となっており、タンクレスのコンパクトなタイプや使用水量少ない節水型のタイプまで出ています。
これらの機器は電子部品でコントロールされており、衝撃には気を付けることと便器返し内側の清掃を心掛けることが大事です。
梅雨時や熱い時期にたまにある、便器下部よりの水漏れと間違えてしまうような現象があります。これは、便器周囲の床に水が溜まったとのことで確認してみると、トイレの頻繁な使用などと重なり、冷たい水により便器が冷やされ高い湿度の空気中の水分が便器表面で結露して下に伝わることが原因です。
○ユニットバス
機能の付加はほぼ拡充し、様々な仕様が選択できますが、サイズとしては使い勝手や設計スタンスからしても1616タイプ(1820㍉×1820㍉の柱芯の正方形内側に設置するタイプ)が主流です。
メンテナンスについては、換気を良くすることや内壁や天井を時々専用洗剤で拭き掃除することがカビの発生や雑菌の繁殖を防ぎ清潔さを維持出来ます。又、トラップ(洗い場の汚水の落ちてゆく升)内の清掃(毛髪などが意外と溜まります)や蛇口の裏側等の見えない部分の清掃も時々しましょう。
洗い場の水が脱衣室(洗面所)に流れ出すことはありませんが、濡れた状態で境の框を踏み水を滴らせることを続けると木質部分に腐りが生じたりするので気を付けましょう。
洗面所の換気もカビの発生、腐食等を防ぐ為に大切です。
○洗面化粧台
下部ユニット(ボールがついているキャビネット)と鏡部分(鏡がついているトールユニット)部分は独立しているのでお湯や水を不用意に撒き散らすと裏側のカビの発生や腐食の原因になります。
○キーワード
水廻りの設備だからこそ湿気や水掛かりの場所に注意して使用することが長持ちの秘訣です。
モリス住宅総合研究所 監修