メンテナンスのお話 〜第7回〜
内装 その1
内装関係では特に床などについて。
床材の仕様や仕上げによっても異なりますのでそれぞれに適した使い方やメンテナンスが必要です。
種類別に特性やメンテナンス方法をお話します。
○フローリング ※木質系の床材
フローリングには大別して二種類有ります。
・無垢材
一枚物や集成(無垢の小片を貼り合わせた物)が有り、材質によっても広葉樹、針葉樹、南洋材そして、硬質な物、やわらかい物とあり、塗装にもウレタン系やオイル系の自然塗料に近いものまであります。
よく使われる広葉樹のナラ材、タモ材、アッシュや、高級感のある南方系のチークやカリンなどは堅木ですので比較的傷も付き難いですが、現在良く使われているパインなどと称されている松系や国内材のヒノキやスギの床材は比較的やわらかい為傷等が付きやすいと言えます。
ただし、そこは無垢材の良いところで多少傷が深くついてもDIYなどで売っているリペアキッド(パテをしてタッチアップを行うものやクレヨンのようなもので傷を埋め補色するもの)を使えば、素人の方でもかなりうまく補修は出来ます。 ワックス等については、基本的にはからぶきがベストですが、のフローリングメーカーのメンテナンスマニュアルを参考にして下さい。
床暖房専用のフローリングでも、厚いカーペット等を敷くと反りや変色の原因になったりするので注意が必要です。
床暖房専用ではないフローリングの場合のホットカーペット等の使用に際してはフローリングメーカーの使用方法を確認してください。
・複合材
一般的には合板の上に0.3㍉から3㍉程度の単板(薄い無垢板)を貼ったもので、ほとんどのものがウレタン塗装の仕上げになっています。
単板に樹脂を注入して傷をつけ難くしたものもありますが、大きな傷は剥がれにもつながりますし、キャスターなどの使用にも耐えられるのか確認が必要です。
ワックス等については、そのフローリングメーカーのメンテナンスマニュアルを参考にして、推薦するワックス等を使用してください。
・共通
床暖房専用のフローリングの場合、繋ぎ目(目地)から水分が入り込むことは大敵ですので水やお湯をこぼした時には速やかに拭き取ることが大事です。
又、ペットの尿などは塩分を含んでいますのでの特に注意が必要で、拭き取った際も目地部分には消臭剤(香りでごまかすものではなく臭いを分解するもの)を散布をすると不快な臭いも軽減できます。
モリス住宅総合研究所 監修