メンテナンスのお話 〜第8回〜
内装 その2
種類別に特性やメンテナンス方法をお知らせします。
○クッションフローリング
クッションフローリングなどと総称される、表面がビニル系又は強化エンビ系で下地が発砲系クッション材。現在主に使用されているのは洗面所、脱衣場、トイレなどの水廻りの場所です。
汚れやすい場所なので、専用の清掃洗剤を使ってこまめに拭き掃除を行うことをお勧めしますが、長期の使用でジョイント部分(1.8mのシートが基本なのでどこかにつなぎ合せた目地部分が出来ることがある)のシームシーラ(目地のジョイント剤)の劣化により水分がシート下に浸水すると下地の合板等が腐りやすくなり、シロアリ発生の原因にもなりますので目地処理が必要となります。
補足ですが、洗面所、脱衣場にある洗濯機を置くスペース(洗濯パン)の横や裏側は普段あまりチェックすることも出来ませんが、汚れやすい場所なので年1~2回は洗濯機を移動させ清掃をすることが大事です。洗濯パン内やトラップ内などのあまりの汚れに驚いたり、汚物が溜まりすぎて排水口が詰まり汚水が溢れ出たケースもあります。
○カーペット
以前は、マンションの床仕上げ材としてよく使われ、一戸建ての住宅でも使うケースがありましたが、衛生上の問題(清掃の難しさ、シックハウスの原因、ペットとの同居の一般化等)で使用は少なくなりました。
正し、現行の床材(フローリング等)に定形(50センチ角等)のタイルカーペットを敷くことで床材を保護したり、カーペットが汚れてもその部分のみ敷き変えたりクリーニングしたりすることが可能で抗菌使用のものもあり、ペットの爪対策として使用することもあります。
いずれにしても、湿気を避ける工夫(自然換気や空調機器の使用)や清潔さを保つ(専用洗剤や消臭剤をこまめに使ってメンテナンスを行う)ことが大切です。
モリス住宅総合研究所 監修