メンテナンスのお話 〜第9回〜
内装 その3
種類別に特性やメンテナンス方法をお知らせします。
○クロス
通常の手入れは、ほこりをはたき等で時々落としておくことが汚れをこびりつかせない対策になります。
クロス仕上げの大半を占めるビニールクロスは、固く絞った雑巾等で水拭きすれば表面の汚れが落ちるので、二ヶ月に一度程度行うとよいでしょう。ただし、クロスのつなぎ目(ジョイント部分)に水が入るとはがれの原因にもなるので注意して下さい。
天井は脚立を利用したりと大掛かりになるので、年に一回の大掃除等で行うとよいでしょう。DKやLDKは壁、天井共に調理時の油煙が付着して特に汚れやすい場所です。
このような汚れや手あかなどがついたときは、住居用洗剤(マジックリンなど)を薄めたぬるま湯を布に含ませ、上からたたいた後、乾いた布で拭き取ります。ちょっとした汚れは消しゴムで消すことができます。
カビであれば、塩素系漂白剤または市販のカビ取り剤を噴霧し拭き取ります。はがれや破れた箇所があれば下地の汚れを取り除き、酢酸ビニル系の接着剤(DIYなどで販売 している補修用接着剤)で貼ることができます。
又下地の木材の収縮等でクラック(ひび)が入った時はウッドパテ(DIYなどで購入)の白色系のものを塗り込むと目立たなくなります。全体的に色がくすんできたり、部屋の雰囲気を一新したいときはクロスの貼り替えがお勧めです。
まったく違う新しい雰囲気に驚かされる割には費用も思ったほどかからないこともメリットです。
最近よく使われる和紙風のクロスや布製のものには水拭きや住居用洗剤の使用は控えてください。
モリス住宅総合研究所 監修