メンテナンスのお話 〜第10回〜
内装 その4
種類別に特性やメンテナンス方法をお知らせします。
○塗り壁
最近は和室以外でも塗り壁(従来は漆喰壁)を施工するケースも多く、珪藻土などを使用した調効果の高い素材も多く使われ、住まいのクオリティーを高くしています。
塗り壁の特性としてはキズや汚れがつきやすく補修が難しい点がありますが、施工パターンやタッチによっては少々のキズは目立たなくなります。
カビや水溶性のシミなどは応急処置として、塩素系漂白剤を4~5倍に薄めたものを霧吹きで散布します。
濃いもので散布するとムラや色落ちの原因となるので注意が必要です。
塗り直しを行えば見違えるようになり、現在の壁を補修した後に上塗りすることも可能です。
○木質系壁材
木質系壁材には無垢系のものと突き板合板(合板に化粧単板を貼ったもの)があります。
無垢系のもので無塗装品については汚れが含浸しやすいので注意が必要ですが、施工された建築会社さんに相談して生地用のワックス等を紹介してもらいそれを使用し汚れがつきにくくしておくことも大切です。
塗装された無垢材や突き板合板はハタキ掛けや掃除機でほこりを除去した上、モップ等で拭き掃除をすると良いでしょう。その時、目地などのほこりも目地に沿って除去してください。
※壁材のメンテナンスの共通事項は、掃除機などで床を掃除する前に巾木上端の汚れを除去することが大切です。
モリス住宅総合研究所 監修