住宅ミニ知識

住宅四方山話 〜第11回〜

【住宅四方山話】

日本の住宅に関するデータ ※国土交通省総政策局建設統計室
 日本国内の住宅着工数は過去40年間120万戸以上をキープしてきましたが、2009年に100万戸を割り昨年2010年の新設住宅着工戸数は 813,126戸でした。
住宅の充足率は満たされてきているかのように見えますがいくつかのことが言えます。

 ◎日本は住宅の建て替えまでの年数が短い

 建築物の耐用に関する諸統計  ※数字は年数


  住宅の除却年数 住宅の建て替え周期 住宅への投資周期
 イギリス                         -       141               73
 フランス      -       85               59
 ドイツ      -       79               56
 アメリカ     100      103               38
 日本      40       30            23
   

 

出典:財団法人 日本建築学会

 欧米の住宅に比べ、建て替え周期(建て替え)が極端に短く、国際的な省エネ化ならびに少資源国を考えると見過ごすことができません。
最近では、「丈夫な建物を造りきちんと手入れをして長く大切に使う」という考えのもと、国土交通省が主催する「長期優良住宅建築等計画」では、“100年住宅”といわれるほど長期に渡り住宅を活用することを目指しており、何世代あるいは転売により住まい手を変えて住み続けることで資源として又資産として有効に活用できます。
さらに、長期優良住宅の普及促進のため、過去最大の住宅ローン控除や固定資産税控除などの税制優遇が用意されており、検討する価値はあります。
 この他 ①「既存住宅流通活性化事業」という今ある中古住宅を長く大切に使用していくためリフォーム工事において国から補助金を支給される制度もあります。
こちらの制度では、補助金を支給されるだけではなく、5年間の ②瑕疵担保保証が付いたり、工事で作成した図面等をインターネットで閲覧できたりなどお客様にとってメリットの大きい制度です。

① 平成22年度の申込は終了。23年度予算は未定となっています。(H23.3月現在) 
② 住宅瑕疵担保責任保険・・・中古住宅の売主(リフォーム事業者等)が住宅瑕疵担保保険法人との間で保険契約を締結し、
                   その住宅に瑕疵が判明した場合その補修費が保険によりてん補される制度です。

                 

モリス住宅総合研究所 監修 

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