住宅ミニ知識

メンテナンスのお話 〜第3回〜

 外壁材は、風雨から家を守る重要な役目があるなかでその種類によって雨水浸入の状況は違います。
現在主流の窯業系外壁材(一般的にサイディングと呼ばれている乾式工法)で圧倒的に多いのはコーキングの劣化(ひびが入ったり目減りしていく)及びはく離 (目地部分で切れてしまう)による原因です。
またモルタル系の外壁(塗壁左官工法)ではクラック(亀裂)発生などによって起こる、その他ジョイント箇所や開口部周辺に原因が
多くあるようです。
 特にコーキングに関しては、施工後10年から15年程度で打ち直し(再施工)が必要となる場合が多くあります。
これは有償工事に加え、足場設置の付帯工事さらに塗装の色あせが気になるようなら塗替え工事も必要となり相応額(30坪程度の住宅で100万円前後)の費 用がかかることを理解しておくと良いでしょう。
 最近では、柱、間柱(構造用合板仕様の場合はその上)に透湿防水シート(強靭な繊維シートで湿気は通過させるが水は浸入させない)を施工しその上を縦胴 縁で押え、外壁仕上げ材を施工する通気工法などと称するサイディング工事の工法があります。
この工法は外壁仕上げ材裏面と透湿防水シート面との間に縦に伸びる中空部ができ、下端の水切り(専用通気水切り)から軒部の見切り(専用通気見切り)へ壁 体内の湿気を含んだ空気を排出させる仕組みとなっています。
仮にコーキングの亀裂部分から雨水が浸入しても、下部の透湿防水シートで雨水を下に流し、水切りより排水される安全装備が付加されているので、新築工事や リフォームで検討してみるのも良いでしょう。

○外壁からの雨漏りの原因としては以下の要因があげられます。

①施工ミス
 下地シートの重ね具合が少ない。コーキングの充填ミス等がありますが、施工管理が行き届いている住宅会社であればほぼ問題は無いでしょう。

②外壁材の破損、劣化
 外的な衝撃。それ以外で本体部分の劣化は少ないでしょう。

③コーキングの劣化及びはく離。
 外壁材コーキングの劣化は10年から15年位が発生の目安となります。

 外壁についても、雨漏りは建築を請け負った会社に10年間の瑕疵担保保証義務がありますが、それ以降は定期検査の結果、補修工事等の必要がある場合有償となります。

モリス住宅総合研究所 監修

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