住宅造りキーワード 〜第24回〜
【住宅造りキーワード】
④家づくりの依頼先
設計事務所
設計事務所は、直接建築を請け負う訳ではなく、建て主の意向を掌握し、建て主の利益を優先した家づくりの設計・施工監理を行う資格システムです。
建て主に代わって施工会社の工事をチェックし、図面や仕様通りの工事がされているか、手抜き工事やミスを未然に防ぐ為の監理を行います。
設計管理料は施工価格の1/10程度掛かり、例えば2千万円の住宅施工費(設計に外構工事などがあればそれらも含めた価格に対して)であれば2百万円程度の費用が余計に必要になります。
工務店(地元デベロッパー)
工務店とは、複数の専門工事業者(基礎業者、設備業者、板金業者、屋根業者等)を下請けに持ち、工事全体を管理することによって、住宅工事他を請け負う小規模業者のことを言いますが、現在では「工務店」と一口に言っても様々なタイプが混在しています。
大工さん上がりや、自社で土地を購入し建売住宅や売建住宅を販売するデベロッパータイプ、ハウスメーカーの下請けや特定工法のフランチャイズ業務中心のフランチャイズタイプ、特定の建材・設備などを使った住宅を商品化・シリーズ化して販売する住宅メーカータイプなど様々です。
どのタイプの工務店を選ぶか難しいところですが、信頼できる関係が築けるかがとても重要で、施工例を見せてもらったり、詳細な見積書が提出されるなど顔の見える関係が大事です。
ハウスメーカー(大手住宅会社)
特定の建材・設備などを使った住宅を商品化・シリーズ化して販売する、県内規模から全国規模までの住宅会社を言いますが、工法や仕様、グレード等で様々な違いがあります。
大きく分けると、木造系(在来工法、2×4工法)、鉄骨系(重量鉄骨、軽量鉄骨)、RC系(鉄筋コンクリート工法、鉄金コンクリートパネル工法)があります。
どのタイプにも特徴があるので、工法を選ぶことは重要ですが、図面や仕様がしっかりしていても見積書が簡易過ぎる(各工事の詳細が記されていないケース)こともあるのでその辺りも事前に確認することが大事です。
※例えば、床工事一式○○万円などと記されていると、一部のグレードを変更した際に、㎡数や単価が事前事後で比較できず、追加提示された金額の妥当性が計れないなど。
モリス住宅総合研究所監修