住宅造りキーワード 〜第26回〜
【住宅造りキーワード】
⑤住宅工事の各工種と仕様 Ⅱ
基礎
基礎は、建物の荷重や外から加えられる力をその基礎部分で支える構造部分で、地盤と建物をつなぐ重要な役割と地面の湿気から建物を守る役割を担っています。
基礎には、独立基礎や杭基礎など特殊なものもありますが、現在戸建住宅に使用されている基礎の標準を二つ紹介します。
布基礎
鉄筋コンクリート造の逆T型の断面形状で、建物の外周部分と内部の必要な部分のみの基礎で、フーチング(基礎底盤)がつながっていることから「連続フーチング基礎」ともいいます。
基礎の内側は土が露出し、湿気やすくシロアリの被害を受けやすいといえますが、防湿シートや防湿コンクリートを敷設することにより湿気を防ぐことも可能です。
ベタ基礎
建物の底盤全体に鉄筋コンクリート造の基礎工事を行う方法です。
建物を面で支え、建物の荷重を均一に地盤に伝えることができるため、より丈夫な基礎といえます。
コンクリートや鉄筋などを多く使うため割高になりますが、建築面積の小さい一般住宅では複雑な型枠が不要で工期も短縮できるため、価格に大きな差はないようです。
※ 基本的にはベタ基礎工法を選択することがベストです。
モリス住宅総合研究所 監修