住宅ミニ知識

住宅造りキーワード 〜第27回〜

【住宅造りキーワード】 第8回      

住宅工事の各工種と仕様 Ⅲ

構造と工法

工法は幾つかに分けられますが、戸建て住宅には大きく次のようなものがあります。

・伝統工法

寺社、仏閣などのように柱と梁で構成され壁で支える工法で、露出部分が多く、雨水や湿度で劣化し難い特徴を持っています。高い技術を必要とする為、施工性が良いとは言えませんが耐久性はあります。

・在来工法(木造軸組工法)

最も普及している在来工法は、土台、柱、桁、筋交いで建物の躯体を造る伝統工法に、構造用合板で壁の強度、得厚合板で床の剛性を高めジョイント部分は金物で補強する新しい工法が加えられることで、耐震性能の高い工法になっています。
工期は長く掛かりますが、設計の自由度は高く独創的な建物も可能です。

・ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)

北米で開発されたツーバイフォー工法は、基本となる構造材のサイズが2×4インチであることからこのように呼ばれます。   
軸組工法が線材で支えているのに対し、柱がなく床や壁、天井の6面を面材で構成する工法です。

・鉄骨造(S造)

鉄骨造は柱、梁、筋かい等を鋼材で造った構造です。鋼とは鉄に微量の炭素を加えたもので、硬さとねばり強さの両方を持っています。しかし揺れやすく音が響きやすいといったデメリットもあります。

・鉄筋コンクリート造(RC造)

基本的には二つの工法に分けられ、接合部が固くつながった柱と梁で支えるラーメン構造と、柱や梁は無く、壁で支える壁式構造があります。
耐震性に大変優れており、鉄筋の引張力に強い性質とコンクリートの圧縮力に強い性質を組み合わせて、お互いの特性を生かした構造となっています。

・プレハブ工法

事前に工場で生産した屋根、壁、床などの部材を現場で組み立てる工法です。
木質系、鉄骨系、コンクリート系などがあり、さらに進化させた、ユニット工法(部屋ごと現場に運びジョイントさせる工法)もあります。

 

モリス住宅総合研究所  

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