住宅造りキーワード 〜第28回〜
【住宅造りキーワード】 第9回
⑤住宅工事の各工種と仕様 Ⅳ
設備工事
配管、配線が伴う工事を設備工事と呼びます。
住宅設備機器である、システムキッチンや洗面ユニットやトイレやガス給湯器や空調機器や電気温水器などもありますが、ここでは配管・配線に関するお話をします。
電気設備
一般住宅での屋内配線は、基本的に「単相3線式」になります。
「単相3線式」は、柱状変圧器から100Vの3本を引き込み、100Vと200Vが使用できる配線方式を使用します。
100Vは電灯やコンセントとして使い、200Vは大型電熱器(IHヒーターや大型のエアコン)などに使います。
これらの住宅の屋内配線は、分電盤から分岐回路を分けて使います。
電気の契約アンペア数と分電盤の回路数は、建物の大きさや家族の人数やどれだけの電気器具をどのような状況下で使うかによって決めます。
アンペア数を大きくすると度々ブレーカーが切れてしまうという心配はありませんが、基本料金も上がるので考慮して決めることが大事です。
目安としては家族4人、延床面積約120㎡の建物で50A(アンペア)、16~18回路といわれていますが、現在の住まいのアンペア数を確認し、新たな生活と比較検討しそれぞれの生活スタイルにあった容量を計画しましょう。
契約アンペアは、分電盤についているアンペアブレーカーの色や数字を見るとわかりますので確認ください。
(アンペア数は、赤は10A、ピンクは15A、黄は20A、緑は30A、グレイは40A、茶は50A、紫は60A)
昨年の東北北関東大震災後の電力状況やエネルギー全般を考慮して省エネに心掛けたいですね。
モリス住宅総合研究所