住宅造りキーワード 〜第33回〜
【住宅造りキーワード】 第14回
⑤住宅工事の各工種と仕様 Ⅷ
外壁
建物の外部を覆っている外壁は、雨や風などを遮断する耐水性能や耐候性能。
延焼を防ぐための防火性能や断熱性能。地震に対しての耐震性能などが求められます。
又、このような実質的な性能や機能と同時に、建物のコンセプトに合わせた外観を左右する重要な部分となります。
外壁材には、サイディング、コンクリートうち放ち、金属系、塗り壁、羽目板、タイル等の工法があります。
サイディングは板と板の間のジョイント部がある為、シーリングという弾性の材料でその目地部分を埋めます。
サイディング本体よりシーリングの劣化が早い為雨漏りの原因になったりしますので、施工後10年~20年位でメンテナンスをおすすめします。
サイディングは素材により窯業系、金属系、木質系など3種類に大きく分けられます。
[窯業系サイディング]
セメント系原料と繊維系原料を主な材料にして高温、高圧の釜で成型したものです。
防火性能が高く、耐久性にも優れた外壁材です。
工場生産のメリットを活かし商品開発が行われた結果、軽量化が進み耐震性や現場での施工性が向上し、住宅全体に占める使用率はダントツです。タイル調、木目などデザインや種類も豊富で価格帯も幅広い外壁材です。
[金属系サイディング]
アルミ、ステンレス、銅、ガルバリウム鋼板などの金属板に焼付け塗装や特殊な表面化粧を施たり、断熱材、遮音材などを裏打ちした外壁材です。
軽くて加工性が良く、風害に強いのが特徴です。
安価で軽量なメリットを活かし、既存外壁に張るなどリフォーム材としても使われています。
[木質系サイディング]
天然木や合板、木片セメントなどを塗装し、木の風合いを活かした外壁材です。
断熱性には優れていますが、耐火性が低く規制を受ける地域もありますので使用する場合は確認が必要です。
モリス住宅総合研究所