住宅造りキーワード 〜第37回〜
【住宅造りキーワード】 第18回
⑥住宅工事の各工種と仕様 Ⅹ
壁下地の構造
木造建築 屋内の壁の構造は、大きく分けて真壁(しんかべ)と大壁(おおかべ)の2種類があります。
真壁
真壁とは柱と柱の間に柱の厚さより狭い壁を作り、柱や梁が露出する仕様です。
壁の厚さが薄いので部屋が広く感じられ、伝統的な和室の趣を出すには最適です。
また、柱が露出していることで木材の持つ調湿性能が充分に発揮でき、乾燥しやすく腐りにくいことが長所です。
しかし、壁の内部に筋交いを配置しにくいため、耐力壁が少なくなりがちで、柱は構造材と化粧材を兼ねるため材料費が高く、施工の手間も掛かるため施工費も高くなります。
大壁
大壁とは柱を壁材(石膏ボードや合板や無垢材)で覆ってしまい、柱が見えない仕様です。
壁の内部に強度の高い筋交いを配置したり、厚い断熱材を入れることができるため耐震性に優れ、気密性がよく防火、保湿、防音上に有利といえます。
また、柱が壁の中に隠れてしまうため、仕上げの美しさよりも強度を優先するため、材料費も安く抑えられます。
モリス住宅総合研究所