住宅造りキーワード ~第57回~
住宅造りの四方山話
【土地選びの話】 NO,0006
●地形(じがた)
土地の平面的な形状、すなわち土地の形のことを「地形」といいます。
傾斜や起伏などの形状も含まれ、一般に正方形を代表とした
均整な形に近ければ「整形」不定形な形であれば「不整形地」と言われます。
地形が整形か不整形(変形)かは、価格決定の大きな要素となりますが
正方形がベストという訳ではありません。
不整形(変形)の土地は二つに大別され、ひとつは旗竿地で、
もうひとつは台形や多角形などの不整形という変形土地です。
理想としては、希望面積の長方形(黄金比)で長辺が
南側道路(4M~6M位)に接道しているのが良いと言えるのですが、
坪単価も高く予算に合わないことが多いと思います。
それに比べて不整形(変形)の土地は比較的安く、
その土地の状況次第では整合性のある建物やユニークな設計が出来ます。
旗竿地については、元の敷地を半分に分筆した為に、
奥の敷地が旗竿のような地形になり、道路へ2m接していないと
建築出来ないという法律があるので、竿部分の幅は2mの場合が多く、
この幅が2.5m以上あると縦列駐車スペースと歩道が確保出来、
使用効率が断然上がります。
又、台形や多角形などの不整形な地形でも、外部にゆとりの空間が出来たり、
建物の形状が斬新になったりと未知の可能性はあるといえます。
間口が狭く奥に長い長方形の土地や、狭小地の方が
面白い設計も出来、土地のコストも安く済みます。
しかし、地形以前に地盤や海抜やインフラ(経済、社会)や
その土地の日照や近隣の状況も考慮することが大事です。
モリス住宅総合研究所