住宅造りキーワード ~第64回~
住宅造りの四方山話
【住まい造りの知識編】 NO,0013
●契約から着工、完成、引渡しまでの流れ
○木工事 ※構造編
住宅の構造躯体(工法)には、木造の他に
重量鉄骨、軽量鉄骨、RC(鉄筋コンクリート)
があり、各工法の特徴をお話します。
木造でも、木造軸組み工法とツーバイフォーの二つに分けられます。
★木造軸組み工法
在来工法(木造軸組み工法)は主流の工法で、住宅の8割がこの工法で建てられています。
土台・通し柱と管柱・梁 と筋交い・火打ちなどで構成され、
耐震面は筋交いなどが重要な役割を持ちます。
筋交いの量やその配置のバランスが耐震上の決め手となります。
間取りや外観(屋根、外壁)の自由度は高く、注文者の様々な希望が実現可能です。
構造指針が不確実な部分も多く施工業者のレベルに左右されやすいので、
信頼の置ける建築屋さんを選ぶことが大事です。
★ツーバイフォー
ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)は
北米で主流の工法で住宅の9割以上がこの工法で建てられています。
合理的で、生産性や耐震性に優れ、洒落た外観がこの工法の売りです。
ただ、在来工法は1日で上棟し、屋根組みし、野地板を張って
とりあえず建物の躯体や下地を雨から防ぐことができますが、
ツーバイフォー工法は、1階の床、1階の壁、2階の床、2階の壁、屋根と
施工していくので、その間に雨が降ると構造材や床下地材が水浸しになってしまうことも
ありますので、それらの養生をどのように行うかが問題になります。
又、壁構造の為(壁を取り払うことが難しい)、増改築時に制約を受けます。
モリス住宅総合研究所