内装材のお話 〜第1回〜
主な内装下地材
天井や壁のクロス下地や床下地には様々な合板や石膏ボートが使用されていますが、使用する場所や条件によって
最適なものを選ぶことが重要です。
合板
特徴としては、伸び縮みが少なく、厚さに比例して(プライ数:貼合わせの枚数)強度性能が高く、加工し易い建材です。
○合板(普通合板)
普通合板 :従来からベニヤ板と言われていた合板で、一般的に広く使われる。
コンクリート型枠用合板 :コンクリート打込み時にその型枠として使用される合板。
構造用合板 :建築物の耐力構造上必要な下地(屋根、外壁、床)に使用される合板。
難燃合板・防炎合板 :燃え難くした合板で、建築基準法による内装制限箇所に使用する
○特殊合板
天然木化粧合板 :突き板合板と呼ばれ、合板下地に様々な無垢材の薄い短板を貼った物。
特殊加工化粧合板 :化粧プリント合板が主流で押入内部や建具に使われる。
内装や下地に使用する合板は、シックハウス症(化学物質過敏症)を抑える為の建築基準法の改正により、合板に含まれるホルムアルデヒド等の化学物質を極力抑えた合板の使用が義務付けられ、★マークでその等級が表示されていますので、建築やさんに詳しく仕様を確認することも大事です。
石膏ボード(ブラスターボード)
特徴としては、化学物質をほとんど含まず、燃えにくく、吸音、遮音性能が高い建材です。
ブラスターボード :厚さは、9.5ミリ、12.5ミリ、15ミリ等がありますが、使用の主流は12.5ミリになってきています。
耐水ブラスターボード :耐水性に優れた石膏ボードで洗面所等の水廻り部分の壁、天井の下地
に使用します。厚さは、9.5ミリ、12.5ミリ
化粧ブラスターボード :表面を化粧加工した石膏ボードで仕上材として使用します。
ラスボード :真壁和室の塗り壁の下地に使用する厚さ7.5ミリの下地ボードです。
最近は、真壁和室でも下地をブラスターボードにし、仕上げを洒落た
和風クロス(和紙風、塗り壁風等)にするケースも多いです。
石膏ボードの中には、新築住宅などで発生するホルムアルデヒドを短時間で吸収分解する物や、鉛合板を貼って遮音、遮X線性能を高めたものや電磁波を防ぐ物等、様々な仕様があるので詳しく調べてみるのも面白いですね。
モリス住宅総合研究所 監修