屋根のお話 〜第2回〜
○どんな屋根材が多く使われているのか
材料別の屋根工事統計(平成16年)では、年間施工面積約2億2000万平方メートルのうち、約40%が瓦となっており、一番多く使用されています。
ほか、新生瓦が約19%、金属屋根約32%、スレート系屋根約14%です。
○どんな屋根材を選ぶのか
・地域の気候、風土によっても検討が必要となります
海岸地域では塩害を考慮して金属製に注意。
豪雪地域では、雪害を考慮して滑りやすい材料、勾配等に注意。
季節風の強い地域でも材料の選択に注意。
・外観(洋風、和風、シンプル、平屋、二階建て、三階建て、ファサード、外壁材の仕様、外壁材の配色)
建築場所の環境等の様々な条件にマッチする(ミスマッチする)物を、コンセプトを持ち選択することが必要ですし、
参考として住宅雑誌等を見ることもよいことです。
また、同じような環境、条件の中にある実際の 町並みにある建物を探し見て回ることも大事です。
○屋根材のメンテナンスの目安
以下がチェックポイントですが、まず施工管理のしっかりしている建築会社を選ぶことが大切。
その様な会社は定期的なチェックやメンテナンスも充実しているはずです。
・築10年経過時
・屋根の色あせ
・板金等金属部にさび
・結露ではない原因による天井や壁にできたシミやカビ
・雨漏り
・雨音が気になる
・瓦の一部がズレたり、割れている
・雨どいから水があふれている
・夏暑くて、冬寒い(冷暖房の効きが悪い)→断熱材や換気不足
※近所の建物を散歩しながら見て歩くと色々なことが気になります
モリス住宅総合研究所 監修