リフォームのお話 〜第1回〜
建て替えて新築にするのも良いですが、現在住んでいる家も見捨てたものではないかも知れません。
まずは建築士(リフォーム業者、住宅会社)等資格の持っているところに相談しましょう。
○大きなチェックポイント
・ 基礎の状態:クラック(ひび割れ)が無い(少ない、微細)、モルタル、アンカーボルトの劣化の程度
・ 構造体の状態:木材の劣化(腐り、シロアリ被害)が無い、鉄骨の腐食が無い
この二つがクリアできれば様々な増改築が可能でやり方によっては安価で見違える、あるいは使い勝手の良い住宅にリニューアル出来ますし、廃材を極力出さないことで世界的なエコの視点においてもマッチしています。
但し、建築年数によっては耐震性を持たせる為に相応の補強工事が必要になります。
リフォームの大別
①全面改修
基礎、構造躯体を残しスケルトンの状態にし、断熱材の交換(※注1)、外壁材、屋根材の新規施工(板金工事等を伴う)や必要が有れば外部建具(サッシュ)の交換と共に内装、設備を新装します。
その際、増築も行うことが可能ですが、建蔽率や容積率で難しい場合があることや、10㎡(3坪)
以上の建築の場合、確認申請の手続きが必要な為その費用(15~20万円程度)が掛かることや、二階等を増築することで既存の躯体の補強工事の必要が出てくる可能性等を考慮しておく必要もあります。
費用としては、基礎工事、躯体工事のコストが省け(補強、補修等の必要が有れば相応のコストが掛かる)、新築に伴う既存の基礎、躯体の解体工事、残材処理費が削減出来るが配管、配線、内装の回収(躯体を破損させずに取り外す)費用が掛かるので同等の新築工事に比較して2割程度は抑えられるでしょう。2500万円→2000万円
※注1
建築年数によっては低密度で薄い断熱材を使用しているケースも有り、現在のハイスペックな断熱材を充填することで数倍の断熱性能を持たせることも可能で、サッシュについても、現在ではペア硝子等の断熱サッシュが普及しているので選択によっては大きな断熱効果と共に防音、遮熱、防犯の効果をもたらすことが可能です。
又、外壁材、屋根材についても、選択によっては断熱、防火性能が格段に増しているので、それらの特性や掛かる費用等をリフォーム業者から詳しく説明してもらうことが大事です
モリス住宅総合研究所 監修