リフォームのお話 〜第5回〜
○その三 ユニットバス(システムバス)
日本人ゆえに、お風呂=入浴に関しては、皆さん様々な思いや価値観がお有りかと思います。
しかし、一般住宅への浴室(風呂場)の普及は意外と遅く、1963(昭和38)年当時における住宅への浴室普及率では、東京都39.1%(下町では銭湯を利用)、全国平均でみても59.1%でした。(住宅統計調査/総理府統計局より)当時は、木製やタイル製(本体モルタルのタイル仕上げ)の釜炊き式等が主流で、1960年頃から、据え置き式(浴室に風呂桶を設置し追い炊き、給湯で使用する)の風呂桶が主流となりました。
それから、樹脂製のものやステンレス製、ホーロー等の商品が全国に普及していきました。同時に、樹脂製の風呂桶に洗い場や壁をつけたものが東京オリンピックを契機にホテルに使用され、その後集合住宅やマンション等に使用され普及が拡大し、設備の進歩や人口大理石の普及等でバリエーションも増え現在に至っています。
ユニットバスは、全ての構成部材や部品(天井・壁・床・浴槽・ドアの各部材)を工場で生産・加工し、それらを現場で組み立てます。
ユニットバスのメリット
①工期短縮
在来工法の浴室は、工程の中で特に手間のかかる工事であり、複数の工事業者間の調整や、様々な位置確認等を正確に行っていくことが大変でした。しかしユニットバスは、搬入・施工・関連工事あわせても2~3日で完成します。
②完全防水
軽量で防水性・保温性に優れており、床下面への漏水や結露の心配が無く、腐食やシロアリの発生リスクを軽減させます。
③施工精度
確かな品質管理のもとで生産された部材を現場で組み立てるので、在来施工に比べて施工精度のムラがありません。
④独立構造
独立構造の為、地震などの振動に強い構造であり、躯体の経年変化による水漏れや壁面クラックの心配がなく、将来発生する場合のリフォーム工事も容易です。
モリス住宅総合研究所 監修