住宅造りキーワード~第30回~アップしました!
【住宅造りキーワード】 第11回
⑤住宅工事の各工種と仕様 Ⅴ
設備工事 ・設備機器
給湯機
給湯機とはお湯を供給するための加熱機器で、ガスや石油を熱源とする瞬間式と電気を熱源とする貯湯式があります。
お湯を使う箇所ごとに設置する給湯器(台所やお風呂専用)もありますが、最近では一ヶ所でお湯を作り各蛇口に送るセントラル方式が一般的になっています。
<ガス給湯器>
ガス給湯器には都市ガス用とLPガス用があり、貯蔵槽の設置スペースがいらないため、貯湯式の電気給湯器よりスペースを有効に活用できます。
ただし、屋外設置用の給湯器は新鮮な空気が不足すると不完全燃焼をおこし、一酸化炭素による中毒や死亡事故、機器の故障につながる可能性がありますので、給湯器の周りを板などで囲ったりしないようにしましょう。
給湯器の給湯能力は号数で表し、1号とは「水温から25℃上昇させたお湯を1分間に1リットルつくり出せる」能力をいいます。
たとえば244号なら、水温15℃のときに40℃のお湯を1分間に24リットル出すことができるということになります。
16号、20号、24号などがありますが、家族4人以上でお風呂のシャワーと台所の2ヶ所で同時で使用することがある場合は24号がお勧めです。
また、ガス給湯器には追いだき機能がついたタイプとついていないタイプがあり、一般的には追いだき機能がついたタイプ「ガスふろ給湯器」、追い炊き機能がなくお湯を出す機能だけを持つ機器を「ガス給湯器」といいます。
<電気温水器>
電気温水器は貯湯タンクの水を電気ヒーターで沸かして保温しておく給湯器です。
電気でお湯を沸かすため、炎や煙を出さず使用時の騒音もほとんどありませんが、貯湯タンクを置くスペースが必要となります。
電気温水器は一日に必要なお湯の量によってタンクを選び、4人家族なら370~460リットルが目安になります。
追い炊き機能付きの温水器もあり、タンク内の高温のお湯と熱交換し、保温・追いだきをします。
<エコキュート>
エコキュートとは環境に配慮したヒートポンプ式の家庭用給湯システムのことで、「自然冷媒ヒートポンプ式電気給湯機」のことをいいます。
火や電気を使って直接、水を温めるのではなく、空気中にある「熱」を利用するヒートポンプシステムのため、電気エネルギーの約3倍の熱エネルギーを得ることができます。
また、これまではヒートポンプシステムの冷媒としてフロンが使用されていましたが、エコキュートではCO2(二酸化炭素)を使用するためオゾン層破壊や温暖化ガス排出の抑制につながる環境に優しい給湯器です。
エコキュートも一日に必要なお湯の量によってタンクを選び、4人家族なら370~460リットルが目安になります。
追い炊き機能付きの温水器もあり、タンク内の高温のお湯と熱交換し、保温・追いだきをします。
※ヒートポンプとは、水・空気などの低温の物体から熱を吸収させて、圧縮機で圧縮するし高温度の熱を得ること。
モリス住宅総合研究所
住宅造りキーワード~第29回~アップしました!
【住宅造りキーワード】 第10回
⑤住宅工事の各工種と仕様 Ⅴ
設備工事
・給水設備
一般住宅では水道本管から水道管を引き込み、その水圧力で各蛇口に給水する「直結給水方式」が採用されています。
「直結給水方式」は、2階建てまでの建物であれば直接給水が可能ですが、3階建て以上の建物は受水タンクを設けポンプアップをする必要があります。
しかし、最近では受水槽の衛生上の問題から、3階建までの建物はポンプアップをしなくても直結給水できるエリアも拡大してきました。
前面道路に埋設された水道本管から引き込む給水主管の径は、一般住宅では最近13mmから25mm変わりつつあります。
最近の新築住宅の水洗器機は7~8ヵ所程度は設置されているので、同時に複数を使用することを考えますと20mm以上の口径は必要です。
また、新築時に新たに水道を設置する場合には、水道工事費用の他に水道を利用するための費用として「水道加入金」を負担が発生します。
費用は水道メーターの口径により決められ、水道市納金、水道加入負担金、権利金、局納金、供託金などと言われています。
尚、ほとんどの施工会社の見積書では、外部の工事と内部の工事に分けた見積もりとなり、外部給排水工事、内部給排水工事等の項目になりますが、給水と排水の工事が含まれます。
状況によっては外部の工事に予想以上の金額が発生することもありますので、あらかじめ概算金額を提示してもらうことも大事です。
モリス住宅総合研究所
「螺旋階段のある家」写真をアップしました!
住宅造りキーワード~第28回~アップしました!