住宅造りキーワード~第25回~アップしました!
住宅造りキーワード~第25回~アップしました!
【住宅造りキーワード】
⑤住宅工事の各工種と仕様
地盤調査と地盤改良
地盤調査は、地層や土質、地盤の硬軟、支持基盤の深さ、地下水の状況、障害物の有無などを調べます。調査の方法は、次の2種類が主流となっています。
《ボーリング試験(準貫入試験)》
機械で縦孔を掘削し、その孔を利用して地盤の硬さを測定。地中の土を採取し土質、土層構成の調査や地下水の調査を行います。
実測された値を「N値」で表し、地盤の硬軟が分かります。
正確なデータが得られますが、広い作業スペースが必要なことや費用が約2~30万円と高額な為、大きな構造物の計画などで採用されています。
《スウェーデン式サウンディング試験》
ドリルのようなものを先端に取り付けた鉄棒で土の中へ回転させながら入れることにより、地盤の硬さや土層の調査します。
この結果をN値に換算して地盤の硬さを表しますが、計算式によって算出された推定値のため誤差が生じやすく、近隣の土質データや地形図などと照らし合わせて判断することが大切です。
機器の設置や操作が簡単で、費用が約数万円と安価な為、戸建住宅など小規模建築の計画地に多く採用されています。
ボーリング試験に準じた簡易的な方法と理解下さい。
地盤改良
《表層改良工法》
軟弱層が地表面から約2メートル位までの比較的浅い場合の改良方法です。
土を掘り起こし、セメント系固化材と混ぜ合わせ、ローラーなどで締め固めることで地耐力を強化します。
《柱状改良工法》
軟弱層が地表面から約2~8メートル前後の中層に対応する改良方法で、地盤内に固化材スラリー(セメント系固化材と水を練り混ぜた液体)を注入しながら、機械で掘削・撹拌し、円柱状の改良体(コラム)を形成する地盤改良工法です。
《杭による改良工法》
軟弱層が地表面から約8メートル以上の深層に対応する改良方法で、硬い地盤(支持基盤)まで鉄やコンクリートで作られた杭を打ち込み建物を支える工法です。
《RES-P工法》
軟弱地盤中にパイプ(細径鋼管)を貫入し、パイプ周面の摩擦力とパイプ先端の支持力、地盤の地耐力との複合作用により、地盤の支持力増加と沈下低減を図る工法です。
モリス住宅総合研究所監修
弊社のゴールデンウィーク休暇を下記の通りとさせていただきたく御案内申し上げます。
4月28日(土)~30日(月) 休業
5月1日(火)・2日(水)営業
5月3日(木)~6日(日)休業
誠に勝手ながら、休暇中のメール等のお問合せにつきましては、営業日に対応させていただきます。
よろしくお願いいたします。
住宅造りキーワード~第24回~アップしました!
【住宅造りキーワード】
④家づくりの依頼先
設計事務所
設計事務所は、直接建築を請け負う訳ではなく、建て主の意向を掌握し、建て主の利益を優先した家づくりの設計・施工監理を行う資格システムです。
建て主に代わって施工会社の工事をチェックし、図面や仕様通りの工事がされているか、手抜き工事やミスを未然に防ぐ為の監理を行います。
設計管理料は施工価格の1/10程度掛かり、例えば2千万円の住宅施工費(設計に外構工事などがあればそれらも含めた価格に対して)であれば2百万円程度の費用が余計に必要になります。
工務店(地元デベロッパー)
工務店とは、複数の専門工事業者(基礎業者、設備業者、板金業者、屋根業者等)を下請けに持ち、工事全体を管理することによって、住宅工事他を請け負う小規模業者のことを言いますが、現在では「工務店」と一口に言っても様々なタイプが混在しています。
大工さん上がりや、自社で土地を購入し建売住宅や売建住宅を販売するデベロッパータイプ、ハウスメーカーの下請けや特定工法のフランチャイズ業務中心のフランチャイズタイプ、特定の建材・設備などを使った住宅を商品化・シリーズ化して販売する住宅メーカータイプなど様々です。
どのタイプの工務店を選ぶか難しいところですが、信頼できる関係が築けるかがとても重要で、施工例を見せてもらったり、詳細な見積書が提出されるなど顔の見える関係が大事です。
ハウスメーカー(大手住宅会社)
特定の建材・設備などを使った住宅を商品化・シリーズ化して販売する、県内規模から全国規模までの住宅会社を言いますが、工法や仕様、グレード等で様々な違いがあります。
大きく分けると、木造系(在来工法、2×4工法)、鉄骨系(重量鉄骨、軽量鉄骨)、RC系(鉄筋コンクリート工法、鉄金コンクリートパネル工法)があります。
どのタイプにも特徴があるので、工法を選ぶことは重要ですが、図面や仕様がしっかりしていても見積書が簡易過ぎる(各工事の詳細が記されていないケース)こともあるのでその辺りも事前に確認することが大事です。
※例えば、床工事一式○○万円などと記されていると、一部のグレードを変更した際に、㎡数や単価が事前事後で比較できず、追加提示された金額の妥当性が計れないなど。
モリス住宅総合研究所監修
住んでよし しずおか木の家推進事業助成金の募集が4/1~より始まります!
住宅造りキーワード~第23回~アップしました!