住宅四方山話~第18回~アップしました!
住宅四方山話~第18回~アップしました!
【住宅四方山話】 第18回
エネルギーを考える そのⅢ
③省エネ効果を高める
待機電力をOFFに
TVやPCなどの待機電力をOFFにすることが消費電力の軽減につながります。
コンセント毎にスイッチがついているタップ(パイロットランプ付)を用意し、壁やカウンターに設置し小まめに切り替えることで節電効果が期待できることと、見えないところにありがちだったコンセントのタコ足配線を見直すことにもなり、スッキリしたコンセントのパイロットランプがチェックポイントとなります。
又、最近よく聞く、コンセントからの出火(ほこりなどが溜まってスパークしたりする)や落雷時における家電製品への負荷を軽減することが出来るので安全対策も兼ね備え一石三鳥といえます。
空調(エアコン)稼働室を極力一室に
家庭の電気器具の中でもエアコンに掛かる電力消費量が格段に高いデータが出ています。
そこでここをいかに減らすかが重要ですが、一軒に4~5台も設置されているのが現状です。
家族の集まるLDKでの生活時間を長く共有することを心掛けれは、子供部屋や和室の消費電力の軽減になります。
夏場はタイマーを午前2時に
建物の立地条件にもよります(市街地、郊外、山間地)が、気温は午前2時頃から下がり始め午前6時頃が一番低くなり、太陽が昇り始めるにつれて暑くなりますので、午前2時にエアコンを止め窓を開ける、あるいは気密性や断熱性の高い住宅では保温力が高く窓を閉めておいても室内の温度をある程度維持できます。
冬場は他の設備と併用
エアコンはタイマー操作等で極力使用を抑え、下記の設備と併用することです。
ホットカーペット:床面(足元)から暖められるから寒さはさほど感じない。
エアコンとカーペットの温度設定は「弱」でOK。
カーテンは冷気を遮断したり、暖かい空気を部屋から逃がさない断熱効果が高いので有効に使いましょう。※夏場も同じ
モリス住宅総合研究所
住宅四方山話~第17回~アップしました!
【住宅四方山話】 第17回
エネルギーを考える そのⅡ
②今後のエネルギーは
東京電力管内ではこの夏の電力需要に対応するため、老朽化し休止している火力発電所を急遽メンテナンスし稼働させたり、タービン式発電機を何機も購入し少しでも電力を補うことを進めています。
今後のエネルギー供給システムの中、長期的な予測として次のことが言えます。
原子力発電を積極的に推し進めている国(ロシア、フランス他新興国)
否定している国(ドイツは全て廃炉の決定、イタリアも国民投票で廃止の方向が下された)
現状維持を暫定している国(アメリカ)があります。
日本は今後どうなるのか、国民一人ひとりが正しい情報を選別し冷静に判断した結果で方向性が決まると考えます。
安全・効率的で地球環境に優しい代替エネルギー供給システムが開発されればおのずとそちらの方向にシフトしていくことになりますが、その種類として電力エネルギーがベストであり、化石燃料(石油、石炭、天然ガス)など燃焼させエネルギーにしていくことは地球環境に悪影響を与えるため、少なくしていくべきです。
しかし新興国の多くはこれらエネルギーに頼るしかないのが現状です。
また、深海にあるメタンハイドロームなども新しいエネルギー源として注目されているもののひとつです。
もっとも現実的に推移してきているエコロジーな太陽光発電については、集光発電基材の進歩により発電効率も上がっており、さらに家庭用蓄電池の開発(最近開発されたが、今後低コスト化が進むと考えられる)による効率的な電気の使用も可能となり、政府も太陽光発電を推し進める政策を打ち出しています。
小さな発電、このような考え方をコンセプトとして、地域毎で可能な小規模発電を模索する動きもあり、小さな水力発電所などはもっとも注視されています。
代替エネルギー供給システムとして早くから進められてきた風力発電については、初期コストの高額なこと、設置場所により発電効率に大きな差がでること、居住地域との距離による高周波被害の問題などが最近になってクローズアップされており、これらのリスクの軽減もしくはクリアすることが直近の問題です。
発電効率の面では、羽の外周に縁を設置することで三倍以上の発電を可能とした画期的なシステムを日本の大学研究者がつい最近開発したことが報道されています。その他、波による発電や、海水の温度差(水面近くと深海部)による発電がありますが、実用化するには時間と条件も必要です。
しかし地熱発電(温泉なども含む)などは限定的に国内でも実用化されています。
次回は、「省エネは」のテーマでお伝えします。
モリス住宅総合研究所監修
住宅四方山話~第16回~アップしました!
【住宅四方山話】
エネルギーを考える そのⅠ
震災による津波の被害により福島第二原子力発電所が全壊し、東京電力管内の電力供給が危うくなり節電への気風が高まる中で、日本全体が原子力発電所の存続そのものを否定する風潮となっています。
そんな中、代替エネルギーの検討や省エネの工夫、生活環境の改善など様々な角度から検証してみます。
①現在のエネルギーは
現在使用しているエネルギー源を大別すると、電気・ガス(都市ガス、Pg)・石油・石炭・液化天然ガス等がありますが、電気を作るにも水力・火力・原子力・太陽光・風力等様々な方法があり、石炭・石油・液化天然ガスを燃やすなど地球環境を脅かすものから太陽光発電・風力発電等環境に優しいものまであります。石油から精製されたガソリンを使用する自動車などは電気化が進んでいますが、住まうことに関する(住宅関連)エネルギー源は電気とガスが主になります。
近年普及してきたオール電化などは、今回の電力供給の逼迫感で地域によっては新規住宅に敬遠されがちとの話しも聞きます。ではガスは問題が無いかと言うと、ライフライン(都市ガス、電気、水道)で震災などの被害を受けた時に一番復旧しにくいのがガスライン、次に水道、電気という順序だそうですので一時的な状況でオール電化を否定する必要も無いと考えます。余談ですが、今回の震災で仙台市では下水道の復旧が遅れ、排水が逆流したりして衛生面で二次的な被害(時期が暑い時期だと感染症などが広がる恐れがある)も懸念されたとのことです。
次回は、「今後のエネルギーは」のテーマでお伝えします。
モリス住宅総合研究所 監修
弊社の夏期休暇を下記通りとさせていただきたく案内申し上げます。
8月13日(土)~8月17日(水)
誠に勝手ながら、休暇中のメール等のお問合せにつきましては、8月18日(木)以降に対応させていただきます。
よろしくお願いいたします。
住宅四方山話~第15回~アップしました!